【単母音①】基本位置を正しくセット!UPとアップ

英語の発音がカタカナっぽくなってしまう、ネイティブのように滑らかに話せないと悩んでいませんか?   シャドーイングやネイティブの方と英会話をしても、うまく発音できないのはなぜでしょう?

目次

カンタン魔法の練習法

実は、日本語と英語では 口の形や舌の動きがまったく違うため、日本語の状態のまま話そうとすると、不自然な『通じない』発音になってしまうのです。

でも大丈夫!英語の口と舌の基本位置を整えるだけで、驚くほど自然に英語が発音できるようになります。
そこで今回は、『通じる』英語発音で話したい人のために、簡単にできる英語発音の正しい口と舌を作る発音トレーニングの効果的な練習法をご紹介します。

1. 日本語と英語の発音の違いとは?

そもそも、日本語と英語の発音にはどんな違いがあるのでしょう。

  • 口の開け方と舌の状態が違う!
  • 日本語は口周りの筋肉で口を開け舌が細くなる(日本語連動筋)
  • 英語は連動がなく(ネイティブはどんな口でも)舌はゆるゆるで横幅が広い
  • 日本語は のどで音を作る
  • 英語は 息を吐きながら発音する

例えば「ア」という音ですが、日本語では口を開いて発音します。そのため筋肉と顎が連動して、舌が細くなります。

この違いを知らずに日本語の発音のまま話そうとするから、カタカナ英語になってしまうんです。
じゃあ、どうすればネイティブのような発音になるのでしょうか?

答えは 「英語の口と舌の基本位置」をセットすること です。

2. 英語の発音を自然にする「基本の口と舌」

英語の発音をマスターするためには、まず 口と舌を正しい位置にセットする ことが大切です。

英語発音の基本の口と舌を作るためのポイントはこの2つ。これらを 同時にセット することで、英語の口の形と舌ができます。

単母音1発音記号(強音節)(弱音節)           笛/三角笛  舌/自然舌  代表単語/up/above

①口の基本ポジション(三角笛)

  • ほおがリラックスして浮いている.
  • あごに力が入っていない(梅干しジワができていない)
  • 上唇がふわっと浮いている
  • 下唇がスムーズにスライドしている
  • あごが自然に斜め後ろにぶら下がっている

②舌の基本ポジション(自然舌)

  • 三角笛のまま、下唇と下歯の間に舌を軽く入れる
  • 息を吐きながら脱力、舌が自然に止まる
  • あごは自然に斜め後ろに落ちたまま
  • 上唇をふわっと浮いたまま

英語の舌は 「ゆるくて広い」 そのためには口の形を整えることがポイントです。

3. 正しくできているか確認

「ちゃんとできているか分からない…」
そんなときは、以下の3つのポイントをチェックしてみましょう!

  1. 指を使ってキープする
    • 初めは指を使ってOK。上唇がふわっと浮く感じになれるまで指を使うと、指で100%ほおあげをキープでき、下唇はツルッとスライド、あごが斜め後ろに100%ぶら下がります
    • なぜ指を使うの?→ それは!初めは筋肉でほおをあげようとしてしまうから。慣れるまでは指を使うことが英語発音への近道になります。
  2. 舌が横幅広く、斜め前が下唇の裏側にぬくぬくと触れているか確認する
    • 舌が引っ込んでいないか、息を吐いたときも位置が変わらないかチェックする
    • なぜ息を吐くの?→柔らかな脱力したベロが作れるから!
  3. 鏡でチェックする
    • 上歯と下唇の間に1ミリ程度の隙間をキープ、ゆるい舌が広がっているか確認する
    • 鏡でわかることは?→口角近くの黒い影や1m m以上口が空いていると、ベロが細くなっていることがわかります

4. 誰でもできる!カンタン発音練習法

最後に、英語の口と舌の形を最短で習得できる2つの練習法をご紹介します。

①指あごブラ練習法 ☝️

  • 指でほおあげポイント(口角から1cm外)を皮だけスーッと横に開く
  • あごが斜め後ろにぶら下がり、下唇はツルッとスライド
  • そのままへーっと息を吐き、舌が横幅広く、舌の斜め前が下唇の裏に軽く触れているかを確認

②スラ指練習法 ☝️

  • ピヨピヨ口をすると、あごが斜め後ろにぶら下がり、舌が高いところへツルッと逃げる
  • スライドした下唇に指を添えて、あごはぶら下がったまま、スライドしたままをキープ
  • 舌が高いところにあり、下唇にぬくぬくしたまま、上唇をふわっと浮かしてへーっと息を吐く
単母音1 指あごぶら練習方とスラ指練習法

1日 たった2分でOK。毎日続けると、発音がみるみる変わります!

5. 日本語との違いとよくある間違い

英語の発音が上手くいかない原因は、日本語の発音の動き(日本語連動筋)にあります。

カタカナの「ア」と英語の「単母音1up(発音記号)」の違い

  • 日本語の「ア」は 日本語連動しながら口をあけ、あごを下げて、のどで音を出す
  • 英語の「up」は 三角笛と自然舌で、息を吐きながら発音する

よくある間違い

  • 『口が開く』『舌の歯が見える』『舌が下歯の内側にある』
  • あごが舌と一緒に下り、舌が細くなる(鏡で見た時口角近くに影が見える)
日本語と英語の違いとチェックポイント

【まとめ】英語の発音は基本位置で決まる!

英語の発音は 口と舌の基本位置で95%が決まる と言われています。

ポイントはこの2つ!
  • 英語の発音のカギは、口と舌の基本位置を整えること
  • スライド練習 & 指あごブラ練習法で簡単に習得できる

まとめ

今回は、『英語の口と舌をセットする!魔法の練習法』についてご紹介しました。

日本人がネイティブのように発音できない原因は、ズバリ日本語連動筋!                    英語を発音するには、まず英語の口(三角笛)と舌(自然舌)をセットし、英語の息を使った発声をすることが大切です。

よくあるお声に、『ネイティブの人は、そんな口してませんよ?』という意見があります。また、『やっぱり発音はネイティブから習ったほうがいいのでは?』という人も、、。

日本人とネイティブの大きな違いは日本語連動筋で、ネイティブの人には連動がないから、どんな口をしても舌はゆるゆるなんです!だから、どうして日本人には英語発音が難しいのか?彼らには全くわからないのです。

でも、スライドメソッドは日本語を母国語とする人のためのメソッドなので、『どうしたら自然に英語の発音ができるのか。』が理論的に説明でき、日本人のインストラクターだからこそ、日本人の英語発音習得のお手伝いができるのです。

日本人のための英語発音矯正、スライドメソッドをカンタンに練習できる練習法で、皆さんもネイティブ発音にチャレンジしてみてくださいね。

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